樹液から「ニッケル」が採れる?


金属アレルギーの症状が1番出るというと「ニッケル (Nickel)」ではないでしょうか。そのニッケルはどこから来るかご存知ですか?

ニッケルは自然界では主に酸化物、硫化物、珪酸塩として存在しており、地中から鉱石として採掘します。ちなみに日本においては、ニッケル鉱石の採掘は行われておらず、我が国はニッケル資源の全量を海外に依存しているのだそうです。ニッケル鉱石からはニッケル地金、フェロニッケル、ニッケル粉、硫酸ニッケル、酸化ニッケルなどが製造されます。このうち、フェロニッケルはステンレス鋼の原料となります。おなじみの「SUS316L」もそうですね。

さて、そのニッケル。『鉱石から精製する』というイメージが一般的ですが、、、なんと「ナゾロジー」さんのサイトで「『ニッケル』が染み出る植物により、未来の鉱業が一変するかもしれない」という記事を見つけました。

植物はミネラルを吸い上げる

確かに、自然界の植物は土中から必要なミネラルを吸収して育ちます(いくつかの酵素を活性化させるために少量の重金属を吸う)ので、地中に含まれているニッケルも吸い上げる事は理解できます。

しかし、樹液から「ニッケルが染み出る」ほどニッケルを吸い上げるだなんて!!とっても興味がありませんか?

サイトの記事によりますと、4年間の調査の結果、インドネシア・タドラコ大学の土壌生物学者アイエン・チョア氏はインドネシアで2種類のニッケル貯蔵植物「Sarcotheca celebica(サルコテカ・セレビカ)」と「Knema matanensis(ネマ・マタネンシ)」を発見。乾燥葉1gあたり最大5,000μgのニッケルを摂取できるのだそうです。最近では磁気を利用した探索方法が検討されているのだそうですよ。(一部サイトより抜粋)

鉱石の採掘は環境を破壊する?

鉱山は開発のための採掘が行われている間だけでなく、採掘が終了した後も、岩石に含まれている有害元素が降水や地下水によって溶け、河川に流れ出すことが考えられたり、劣悪な環境での労働が行われることが多くあったりと、問題を抱えている場合があります。

チョア氏によると「ニッケル貯蔵植物を収穫するだけでなく植え続けることで、自然環境を破壊せずにニッケルを産出できるでしょう。(サイトより抜粋)」とのコメントが WEBサイト の下部に記載がありました。興味のある方はぜひリンク先の「ナゾロジー」サイトまで!



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