金属アレルギー対応の認識違い
純度が高ければ金属アレルギーには安全?
先日書いた「純度の高いものでしたら比較的安心ですよ」の記事に関連して、今日は、とあるジュエリー工房とのやり取りから。
金属アレルギー協会のお客様からの依頼で「OEM可能な」アクセサリー製作をしている法人を紹介してくださいというものでした。合致しそうな企業・工房さんを探し、早速ヒアリングをいたしました。
ヒアリング内容はもちろん「金属アレルギーに対応したものは製造できますか?」です。
大抵の企業さんでは、一部「ステンレス」や「チタン」を使用するという形で対応可能であったり、もう少し踏み込んで独自に商品開発という形でお話進めましょう、という新しいビジネスが生まれます。
そんな中、このような工房さんがいらっしゃいました。
工房さん:「はい、金属アレルギー対応はばっちりです。うちは金属アレルギー対応と言われると『純金』『純銀』コーティングを施して提供したりしますね。」
協会員:「金属アレルギー対応に、純金コーティングですか?」と私が驚いて聞くと、
工房さん「はい、金(Au)は金属アレルギーを起こしませんからね!」と自信満々に回答をいただきました。しかし・・・。
金(Au)やプラチナ(Pt)でも金属アレルギーの報告はあります
厚生労働省の「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」によると、金(Au)やプラチナ(Pt)にも金属アレルギーによる反応が起きる方がいるという報告があります。これは、例えばK14やK10などの「純度が低いから」ではありません。報告書によると、Au自体に反応が起きているという、「純度100%の金でも」金属アレルギー反応が起きる、という皮膚科等医療機関からの報告をまとめた結果です。
これは意外と日本国内では知られていないので、一般的に間違った認識が広がっていると感じます。
一概に、「プラチナだから大丈夫」。「金だから安心」。という事ではないという事がわかります。
メッキの方法、そして下地メッキ
そして忘れてはいけないのが、メッキの手法について。
「ロジウムメッキを施しているので、金属アレルギーには問題ありません」
「○○メッキをしているので、大丈夫だと聞いています」
という、お声も沢山聞かれますが、、そこには、本当にメッキの手法を熟知しているのか、科学的根拠があっての回答なのか、疑問を持ちます。
皆さんはどのように思われますか?
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